2007年06月01日
96)コーズマーケティングと「傍目八目」に思う
「コーズマーケティング」日本語では「社会貢献型マーケティング」と言うようですが、本日はじめて聞
きました。長年マーケティングに携わっているものとしては恥ずかしい話ですが、以前からアメリカで
このような取り組みがあったとは思ってもいませんでした。又、しっかりとした理論にもなっているとは
驚きでした。コーズマーケティングとはいわゆる企業が自社の財、サービスを提供し、その利益から
NPOや市民団体に資金的な援助をするマーケティング活動です。商品を販売するために、寄付金以
上の広告宣伝費をかけて問題になったりしたようです。ピンクリボンキャンペーンとして毎年10月に開
催されている「米国乳がん意識向上月間」とのタイアップ活動が成功例のようです。協賛企業は自社
のパッケージをピンク色にしてキャンペーンに協賛(社会貢献活動に参加)していることを伝え、企業
イメージのアップを計って売り上げに貢献するというものです。デルタ航空のラッピング飛行機、腕時
計、体重計、ヨガマット、デジタルカメラ、掃除機にゴルフバッグに始まりスープや衣服まで広がり、売
り場は華やかなピンク色に染まったようです。始まりは1983年のアメリカン・エキスプレスの「自由の
女神修復キャンペーン」が最初とされ、欧米で普及しているようです。この活動もいわゆる近江商人の
「三方よし」につながるものではないかと思います。売り手よし、買い手よし、社会よしのそのものづば
りですね。ただ、日本では「偽善だ」と、揶揄されかねないようなマーケティング手法のため、あまり普
及していないとの事です。この所、CSRの一環として各企業が様々なことに取り組もうとしておりま
す。地域の清掃活動もそのひとつです。日本の企業は政治献金が当たり前であっても、寄付活動は
あまり盛んではない為、直接的な寄付はやりにくいかも知れません。しかし、このようなコーズマーケ
ティング活動を通じて社会貢献(寄付)活動ができるのであれば、企業にとっても渡りに船のはずで
す。日本でも環境は少しづつ変化しているはずですので、今後この活動が出来ないものかと思いま
す。我々のしずおかマーケティング研究会でも昨年「お茶基金」構想が持ち上がりました。お茶処静岡
にもかかわらず、静岡駅に降りてもお茶の香りがしません。又、構内、駅前にお茶の木一本でさえ植
わっていません。又、後継者問題からお茶畑が放置され、又、あのかまぼこ型のすばらしいお茶畑の
景観が、手入れの出来ていない放置茶園によって美観が損なわれています。そのため、お茶基金を
作り賛同企業から寄付を頂き、静岡のお茶の普及と「お茶処静岡」のイメージ継承のために利用でき
ないかと考えた次第です。しかし、あまりにも壮大な構想のため棚上げになっていますが、いずれは
本格的に活動が出来る日を目指したいと思います。その意味でも、コーズマーケティングということを
知りうれしく思っています。又一つ、取り入れたいことが増えてしまいました。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20061030/112686/
*****************************************
ほっと一息お茶ブレイク - 50歳まで後1日 -
50歳まで後1日リーチを迎えました。今日も1日いろいろなことがありましたが、以前お伝えした日経
BPのコラムである宋文洲氏の「傍目八目」が6月で終了となる記事が昨日掲載されました。4月ごろ、
今までとなんとなく異なったニュアンス、テーマだなと思ったことがありました。又、5月の中旬にはコ
ラムの中で「最近、「傍目八目」を書くのが億劫になってきました。ついつい他人の意見やコメントを意
識し、自分の中でどんどん重くなってきました。今日のこの記事も書くか、どう書くかを相当悩みまし
た。(中略)いつの間にかお伝えしたくてわくわくした自分がいなくなり、読者のコメントばかりが気にな
る小心の自分がそこにいます。もうそろそろ「傍目八目」をやめる時期になっているサインです。」と書
かれており、これが決定打だと思いました。「傍目八目」とは[人の碁をわきから見ていると、打ってい
る人より八目も先まで手が読めるということから] 第三者は当事者よりも情勢が客観的によく判断でき
るということ」という意味です。中国人(第三者)である宋氏が日本の現状を客観的に見て、毎回発言し
てくれました。それだけに、日本のファンが多くついて応援してくれたと思います。しかし、一部の人の
意見に左右されてしまったようです。宋氏も我々と同じ人間です。感情があります。よって、掲載をや
めたくなったことが良くわかります。当方とは次元が違いますが、当方も95日間毎日書き綴ってきま
した。正直言って、昔から本を読むのが嫌いであった自分が、又、作文が大の苦手だった自分がこれ
ほどまでにできた事は、宋氏のようなコラムを書いてみたいと心の中で思ったかも知れません。その
ため、あえてテキストにしたのかも知れません。宋氏の影響がなかったとはいえないと思います。
多くの方にアクセスしてもらいましたが、その極端なアクセス数の変化に、その違いは何だろう?どう
すればもっと多くの人に読んでもらえるのだろうか等と悩んだこともありました。そんなわけで宋氏の
気持ちがわかるような気がした次第です。
ただ、引き続きメルマガは継続するようですので、興味のある方は登録していただければと思います。
「soubunshu@softbrain.co.jpに「メルマガ希望」の一言を送ってください。毎月2回ほど送らせ
ていただきます。もちろん無料です。」とのことです。
今日はエコパぱで行われた日本代表vsモンテネグロの試合をテレビで観戦しました。モンテネグロは
ヨーロッパにある人口60万人の国のようです。昨年セルビア・モンテネグロから分裂したようです。
日本代表vs静岡市代表の試合も同じようなゲームが出来るでしょうか?もしかしたら......。 そんな
ことを考えた1日が今日も又終わりました。
きました。長年マーケティングに携わっているものとしては恥ずかしい話ですが、以前からアメリカで
このような取り組みがあったとは思ってもいませんでした。又、しっかりとした理論にもなっているとは
驚きでした。コーズマーケティングとはいわゆる企業が自社の財、サービスを提供し、その利益から
NPOや市民団体に資金的な援助をするマーケティング活動です。商品を販売するために、寄付金以
上の広告宣伝費をかけて問題になったりしたようです。ピンクリボンキャンペーンとして毎年10月に開
催されている「米国乳がん意識向上月間」とのタイアップ活動が成功例のようです。協賛企業は自社
のパッケージをピンク色にしてキャンペーンに協賛(社会貢献活動に参加)していることを伝え、企業
イメージのアップを計って売り上げに貢献するというものです。デルタ航空のラッピング飛行機、腕時
計、体重計、ヨガマット、デジタルカメラ、掃除機にゴルフバッグに始まりスープや衣服まで広がり、売
り場は華やかなピンク色に染まったようです。始まりは1983年のアメリカン・エキスプレスの「自由の
女神修復キャンペーン」が最初とされ、欧米で普及しているようです。この活動もいわゆる近江商人の
「三方よし」につながるものではないかと思います。売り手よし、買い手よし、社会よしのそのものづば
りですね。ただ、日本では「偽善だ」と、揶揄されかねないようなマーケティング手法のため、あまり普
及していないとの事です。この所、CSRの一環として各企業が様々なことに取り組もうとしておりま
す。地域の清掃活動もそのひとつです。日本の企業は政治献金が当たり前であっても、寄付活動は
あまり盛んではない為、直接的な寄付はやりにくいかも知れません。しかし、このようなコーズマーケ
ティング活動を通じて社会貢献(寄付)活動ができるのであれば、企業にとっても渡りに船のはずで
す。日本でも環境は少しづつ変化しているはずですので、今後この活動が出来ないものかと思いま
す。我々のしずおかマーケティング研究会でも昨年「お茶基金」構想が持ち上がりました。お茶処静岡
にもかかわらず、静岡駅に降りてもお茶の香りがしません。又、構内、駅前にお茶の木一本でさえ植
わっていません。又、後継者問題からお茶畑が放置され、又、あのかまぼこ型のすばらしいお茶畑の
景観が、手入れの出来ていない放置茶園によって美観が損なわれています。そのため、お茶基金を
作り賛同企業から寄付を頂き、静岡のお茶の普及と「お茶処静岡」のイメージ継承のために利用でき
ないかと考えた次第です。しかし、あまりにも壮大な構想のため棚上げになっていますが、いずれは
本格的に活動が出来る日を目指したいと思います。その意味でも、コーズマーケティングということを
知りうれしく思っています。又一つ、取り入れたいことが増えてしまいました。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20061030/112686/
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ほっと一息お茶ブレイク - 50歳まで後1日 -
50歳まで後1日リーチを迎えました。今日も1日いろいろなことがありましたが、以前お伝えした日経
BPのコラムである宋文洲氏の「傍目八目」が6月で終了となる記事が昨日掲載されました。4月ごろ、
今までとなんとなく異なったニュアンス、テーマだなと思ったことがありました。又、5月の中旬にはコ
ラムの中で「最近、「傍目八目」を書くのが億劫になってきました。ついつい他人の意見やコメントを意
識し、自分の中でどんどん重くなってきました。今日のこの記事も書くか、どう書くかを相当悩みまし
た。(中略)いつの間にかお伝えしたくてわくわくした自分がいなくなり、読者のコメントばかりが気にな
る小心の自分がそこにいます。もうそろそろ「傍目八目」をやめる時期になっているサインです。」と書
かれており、これが決定打だと思いました。「傍目八目」とは[人の碁をわきから見ていると、打ってい
る人より八目も先まで手が読めるということから] 第三者は当事者よりも情勢が客観的によく判断でき
るということ」という意味です。中国人(第三者)である宋氏が日本の現状を客観的に見て、毎回発言し
てくれました。それだけに、日本のファンが多くついて応援してくれたと思います。しかし、一部の人の
意見に左右されてしまったようです。宋氏も我々と同じ人間です。感情があります。よって、掲載をや
めたくなったことが良くわかります。当方とは次元が違いますが、当方も95日間毎日書き綴ってきま
した。正直言って、昔から本を読むのが嫌いであった自分が、又、作文が大の苦手だった自分がこれ
ほどまでにできた事は、宋氏のようなコラムを書いてみたいと心の中で思ったかも知れません。その
ため、あえてテキストにしたのかも知れません。宋氏の影響がなかったとはいえないと思います。
多くの方にアクセスしてもらいましたが、その極端なアクセス数の変化に、その違いは何だろう?どう
すればもっと多くの人に読んでもらえるのだろうか等と悩んだこともありました。そんなわけで宋氏の
気持ちがわかるような気がした次第です。
ただ、引き続きメルマガは継続するようですので、興味のある方は登録していただければと思います。
「soubunshu@softbrain.co.jpに「メルマガ希望」の一言を送ってください。毎月2回ほど送らせ
ていただきます。もちろん無料です。」とのことです。
今日はエコパぱで行われた日本代表vsモンテネグロの試合をテレビで観戦しました。モンテネグロは
ヨーロッパにある人口60万人の国のようです。昨年セルビア・モンテネグロから分裂したようです。
日本代表vs静岡市代表の試合も同じようなゲームが出来るでしょうか?もしかしたら......。 そんな
ことを考えた1日が今日も又終わりました。
Posted by walt at
23:33
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