2007年04月12日
46) 近江商人 - 三方よし -
何から得た情報だったか忘れましたが、近江商人には共通した理念「三方よし」があると言うことを
初めて知りました。ちょっと恥ずかしい話です。現在盛んに言われているCSR(Corporate Social
Responsibility:企業の社会的責任)を300年以上前にすでに近江商人の間では実践していたと言
うことになります。CSRは「企業の社会的責任を、単なる企業の環境への取り組みやボランティア活
動などとして捉えるのではなく、本業の経営を営みながら無理なく地域社会にも貢献する経営を目指
す」ということです。近江商人の「三方よし」は「売り手よし、買い手よし、世間よし」のことで「世間よし」
がまさにCSRに匹敵することだったのです。近江商人のことを知りたくなり、「近江商人、三方よし」を
WEBで検索すると、たくさんヒットしました。よく知られている言葉であり、経営理念として注目を浴び
ていることも知り、ちょっと自分としては知らなかったことが情けなくなってしまいました。
WEBでは以下のように「三方よし」を紹介していましたので参照下さい。「近江商人の共通の理念であ
る「売り手よし 買い手よし 世間よし」という経営理念は、封建経済体制の中、他国で商いを行う上で
重要な規律でした。五個荘、中村治兵衛家に残る「他国へ行商するも、総て我がことのみと思わず、
其の国一切の人を大切にして、私利を貪ることなかれ…」という遺言状が三方よしの考えの原点とい
われていますが、多くの近江商人の家訓に同様の戒めが残っています。本家を近江に置いて、商売
は京、大坂をはじめ江戸や関東一円、さらには東北や九州で行った近江商人は、入手困難な商品を
供給したり、持ち込んだ原材料でその土地の産業振興を図るなど諸国産物回しと呼ばれる商いを展
開しました。他国で商売をしていたことが、自己の利益を優先する以上に、相手を思い、地域を思う行
動や規範が必要であったのでした。「三方よし」という言葉は近年、近江商人研究者である小倉栄一
郎氏が命名されたといわれています。」ということです。
よく歴史は繰り返されるといいますが、やはり歴史を学ぶことは重要ですよね。先代の方々の教えが
IT社会となった今でも十分使用できるということは、人間の本質、商いの本質は不変ということになり
ます。何かの壁に当たった時、再度歴史を紐解いてみたら解決策がわかるのではないかと思った次
第です。我々静岡の駿河商人の教えがあるかどうかは解りませんが、我々も「三方よし」の理念を持
って、仕事に励みたいですね。
****************************************
ほっと一息お茶ブレイク - 茶況 -
静岡新聞夕刊の2ページに「茶況」欄があります。当方茶農家でもなく、茶商でもないのにこの所
茶況を読むのが日課となってしまいました。お茶の最盛期は4月から5月ですが、この茶況は確か
1年じゅう夕刊に載っていると記憶しています。静岡新聞社の記者で1年中お茶だけを担当している人
がいるということになります。それだけ、お茶は静岡には欠かせないものなのでしょう。4月になって、
種子島の新茶が最初に市場に出てきてから毎日、いろいろな新茶が入荷し1キロあたりの相場価格
が掲載されています。静岡の主要銘柄であるやぶきた茶がまだ入荷してきませんので、今年のでき
ばえがどうかはわかりませんが、ゴールデンウィーク前の25日頃から入荷が活発化してくるのでは
ないかと素人ながらに考えています。八十八夜って聞いたことありますよね。「夏も近づく八十八
夜、野にも山にも.....」と歌にありますが、立春から数えて88日目5月2日頃が八十八夜だそうです。
八十八夜に摘み取られるお茶は、古来より不老長寿の縁起物の新茶として珍重されたようで、茶摘み
最盛期である八十八夜、縁起を担ぐという意味合いと気候条件も含めてこの時期のお茶が極上とさ
れたようです。今年はどんな八十八夜のお茶が出来るでしょうか?
初めて知りました。ちょっと恥ずかしい話です。現在盛んに言われているCSR(Corporate Social
Responsibility:企業の社会的責任)を300年以上前にすでに近江商人の間では実践していたと言
うことになります。CSRは「企業の社会的責任を、単なる企業の環境への取り組みやボランティア活
動などとして捉えるのではなく、本業の経営を営みながら無理なく地域社会にも貢献する経営を目指
す」ということです。近江商人の「三方よし」は「売り手よし、買い手よし、世間よし」のことで「世間よし」
がまさにCSRに匹敵することだったのです。近江商人のことを知りたくなり、「近江商人、三方よし」を
WEBで検索すると、たくさんヒットしました。よく知られている言葉であり、経営理念として注目を浴び
ていることも知り、ちょっと自分としては知らなかったことが情けなくなってしまいました。
WEBでは以下のように「三方よし」を紹介していましたので参照下さい。「近江商人の共通の理念であ
る「売り手よし 買い手よし 世間よし」という経営理念は、封建経済体制の中、他国で商いを行う上で
重要な規律でした。五個荘、中村治兵衛家に残る「他国へ行商するも、総て我がことのみと思わず、
其の国一切の人を大切にして、私利を貪ることなかれ…」という遺言状が三方よしの考えの原点とい
われていますが、多くの近江商人の家訓に同様の戒めが残っています。本家を近江に置いて、商売
は京、大坂をはじめ江戸や関東一円、さらには東北や九州で行った近江商人は、入手困難な商品を
供給したり、持ち込んだ原材料でその土地の産業振興を図るなど諸国産物回しと呼ばれる商いを展
開しました。他国で商売をしていたことが、自己の利益を優先する以上に、相手を思い、地域を思う行
動や規範が必要であったのでした。「三方よし」という言葉は近年、近江商人研究者である小倉栄一
郎氏が命名されたといわれています。」ということです。
よく歴史は繰り返されるといいますが、やはり歴史を学ぶことは重要ですよね。先代の方々の教えが
IT社会となった今でも十分使用できるということは、人間の本質、商いの本質は不変ということになり
ます。何かの壁に当たった時、再度歴史を紐解いてみたら解決策がわかるのではないかと思った次
第です。我々静岡の駿河商人の教えがあるかどうかは解りませんが、我々も「三方よし」の理念を持
って、仕事に励みたいですね。
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ほっと一息お茶ブレイク - 茶況 -
静岡新聞夕刊の2ページに「茶況」欄があります。当方茶農家でもなく、茶商でもないのにこの所
茶況を読むのが日課となってしまいました。お茶の最盛期は4月から5月ですが、この茶況は確か
1年じゅう夕刊に載っていると記憶しています。静岡新聞社の記者で1年中お茶だけを担当している人
がいるということになります。それだけ、お茶は静岡には欠かせないものなのでしょう。4月になって、
種子島の新茶が最初に市場に出てきてから毎日、いろいろな新茶が入荷し1キロあたりの相場価格
が掲載されています。静岡の主要銘柄であるやぶきた茶がまだ入荷してきませんので、今年のでき
ばえがどうかはわかりませんが、ゴールデンウィーク前の25日頃から入荷が活発化してくるのでは
ないかと素人ながらに考えています。八十八夜って聞いたことありますよね。「夏も近づく八十八
夜、野にも山にも.....」と歌にありますが、立春から数えて88日目5月2日頃が八十八夜だそうです。
八十八夜に摘み取られるお茶は、古来より不老長寿の縁起物の新茶として珍重されたようで、茶摘み
最盛期である八十八夜、縁起を担ぐという意味合いと気候条件も含めてこの時期のお茶が極上とさ
れたようです。今年はどんな八十八夜のお茶が出来るでしょうか?
Posted by walt at
23:55
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